グルコサミンの関節炎に関する臨床研究

グルコサミンの臨床研究としては、欧米の科学雑誌において報告された、べルギー・リエージュ大学の研究チームによるものが有名です。
この研究はWHOが組織する諸団体との共同研究プログラムの一つとなっており、「骨と軟骨の代謝に関する調査」と名づけられています。

この臨床研究では、膝の関節炎症をわずらう人に対して、1日に1500mgのグルコサミンを3年間にわたり経ロ摂取により投与されました。

骨と骨の接合部分が3年間にわたってどの様に損傷していくのかをプラセボ群(*)とグルコサミン投与群に分けて観察するというものです。
欠損箇所をX線で分析した結果、プラセボ群では平均0.31mmの欠損があったのに対し、グルコサミン投与群では「重大な欠損を意味しない」0.06mmに留まっていました。

*プラセボ - 擬薬のこと。自然治癒できる病なのに、薬を欲しがる患者に処方するとされる薬。「病は気から」といわれるようなプラセボ効果も報告されている。

この研究結果から、グルコサミンの摂取により、関節炎症の症状の進行を抑制する効果があることを指摘されています。

病院や整形外科で治療に使われているヒアルロンと比較すると、それほど目立ったグルコサミンの研究成果はないようですが、世界中でさまざまな研究が日々行われています。

ヨーロッパではすでに変形性関節症の冶療薬として認可され、医薬品として発売している会社もありますが、米国や日本では、主にサプリメントや健康食品としての栄養補助食品として販売されています。

一般的に、グルコサミンは経口摂取(口から飲む方法)での安全性が示唆されていますが、若年層の場合はもともと自然な軟骨再生力があるので、長期にわたって摂取するのは望ましくないとの報告もあります。
また、糖尿病の人は血糖値の変化を見ながら使用するようにお気をつけください。